【株式市場】前場の日経平均は504円安、NYダウ475ドル安など受け個別物色に

◆日経平均は3万3171円43銭(504円51銭安)、TOPIXは2325.46ポイント(23.92ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は6億9459万株

 12月21日(木)前場の東京株式市場は、NYダウの10日ぶり反落475ドル安と円相場の強含みなどを受けて半導体関連株や精密機器、大手商社株などが反落模様となり、自動車株はダイハツ工業の全車種の生産停止や米国トヨタの大規模リコールもあって軟調な中、スズキ<7269>(東証プライム)は「軽」に漁夫の利とされて値上がり。一方、海運株は紅海を迂回するとの報道など受け軒並み続伸し川崎汽船<9107>(東証プライム)は2日続けて実質上場来の高値。日経平均は399円安で始まりジリ安商状のまま午前11時過ぎに574円79銭安(3万3101円15銭)まで下押し、前引けは70円ほど持ち直した。

 資生堂<4911>(東証プライム)が珍しくプライム銘柄の値上がり率トップ10に入り中期戦略の強化など好感。アカツキ<3932>(東証プライム)は53億円の資金調達、ソニーG<6758>(東証プライム)グループなどからの資本受け入れなど好感されて急伸ストップ高。KLab<3656>(東証プライム)は東大・松尾研発・AIスタートアップ企業との提携が好感されて急伸。東葛ホールディングス<2754>(東証スタンダード)はダイハツ車の生産停止を受けて「ホンダの軽」に特需の期待とされ急伸。全保連<5845>(東証スタンダード)は配当政策の拡充・増配が好感され活況高。パルマ<3461>(東証グロース)は日本郵便へのサービス提供が好感されストップ高。

 新規上場のマーソ<5619>(東証グロース)は取引開始後に2079円(公開価格は2260円)で売買が成立し初値をつけ、その後2250円まで上げて前引けは2101円。

 東証プライム市場の出来高概算は6億9459万株、売買代金は1兆7741億円。プライム上場1659銘柄のうち、値上がり銘柄数は292銘柄、値下がり銘柄数は1317銘柄。

 東証33業種別指数は3業種の値上がりにとどまり、海運、ゴム、陸運、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る