IHIが天然ガス熱分解で水素製造、CO2排出量を大幅に削減

■新たな水素製造技術の実験を開始

 IHI<7013>(東証プライム)は25日、天然ガスを加熱して水素と炭素に分解する新たな水素製造技術の実験を開始したと発表。この技術は、従来の水蒸気改質による水素製造技術に比べ、エネルギー効率が高く、CO2排出量が少ないことが特徴だ。炭素は固体として回収され、有効利用の可能性もある。触媒には鉄鉱石を使用し、流動層技術を活用することで、低コストで大量の水素製造を目指す。

 再生可能エネルギーを熱源として、米国や豪州などの天然ガス産出国での実用化を2020年代後半に見込む。この技術は、水電解による水素製造に先駆けた過渡的な技術として、水素や燃料アンモニアの普及に貢献すると期待される。同社は、燃料アンモニアの利用技術開発やサプライチェーンの構築を進め、カーボンニュートラル社会の実現に向けて取り組んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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