ANAホールディングスは訪日観光客や北海道新幹線など吟味し活況高

ANA 全日空

 ANAホールディングス<9202>(東1・売買単位千株)は352.8円(8.3円高)まで上げて9月1日以来3週間ぶりに350円台を回復し、出来高も東証1部銘柄の上位8位前後に入り活況となっている。8月の訪日外国人観光客数がいぜん大幅な伸びを示したことなどが好感されている。中国株の波乱を受けて全体相場が急落した8月下旬には一時328.2円まで下げ、続いて9月初にはダメ押し的に326.9円まで下げた。結果的にはこの2度の下げがダブルボトム型になり、強力な底打ち波動を形成した形。急落前の水準は390円前後のため、回復相場の上値余地が大きい点も注目されている。
 
 また、北海道新幹線の開業日を2016年3月26日とJR東日本(東日本旅客鉄道)<9020>(東1)、JR北海道(北海道旅客鉄道)が16日発表。北陸新幹線の開業後は「空路は低調」などと伝えられたが、北海道新幹線との競合については、所要時間などから大きな影響はないとの見方がある。

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