千代田化工建設とトヨタが大規模水電解システムを開発、プラント建造技術と燃料電池の融合

■世界最小・高効率な水電解システムで水素社会実現に貢献

 千代田化工建設<6366>(東証スタンダード)とトヨタ自動車<7203>(東証プライム)は2月5日、水素製造の鍵となる大規模水電解システムの共同開発で基本合意し、戦略的パートナーシップを構築したと発表。両社の強みを融合し、世界最小レベルのサイズでありながら、水素の製造効率が高い水電解システムを開発することで、国内外の水素製造市場に対応し、水素社会の実現に貢献していく。

 この共同開発では、トヨタの燃料電池技術を用いた水電解セル・スタックの生産や量産技術と、千代田化工建設のプロセスプラント設計技術や大規模プラントの建造技術を融合する。これにより、従来の設備に比べて約半分の設置面積を実現し、メンテナンス性も向上。さらに、輸送性や現地工事期間の短縮、土木・建築工事のコストダウン効果など、多くのメリットを備えた革新的な水電解システムを開発する。

■2025年度から実証開始、将来的には10MW級まで拡大

 2025年度からトヨタ本社工場の水素パーク内に水電解システムを導入し、実証や開発を開始する。将来的にはシステムを10MW級まで拡大し、水素製造の効率化とコストダウンを目指していく。両社は、水素社会の実現に向けて、今後も積極的に取り組んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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