【引け後のリリース】日清紡HDが上期の業績予想を大幅増額し下期にも期待が

引け後のリリース

■エレクトロニクス事業にとどまらず精密機器事業なども好調
日清紡ホールディングス<3105>(東1)は29日の夕方、第2四半期の連結業績予想(4~9月累計・上期)を増額修正し、営業利益はこれまでの収支トントンの見込みを8.0億円に見直した。エレクトロニクス事業が好調に推移したことなどが要因で、前年同期の8.8億円の赤字から大きく回復する。通期の予想は今回は変更しなかったが、上ぶれる期待が強まった。

第2四半期は、売上高の予想は変更せず2370億円のまま(前年同期比では8.3%増)としたが、営業利益は上記のように前年同期の8.8億円の赤字から8.0億円の黒字の見込みに大きく増額し、純利益は前年同期の15.6億円の赤字から20.0億円の黒字の見込みに大幅増額した。エレクトロニクス事業にとどまらず、精密機器事業、紙製品事業の業績もそれぞれ計画を上回る見込みになった。

本日の株価終値は842円(18円高)だった。8月、9月は950円前後で推移し、10月は日経平均とともに中旬に789円まで下げたが、以後は回復基調となっている。現段階での3月通期の予想1株利益は57円26銭のため、PERは14.7倍。東証1部銘柄の平均PERは15.7倍(28日現在)のため割安で、業績が上ぶれれば一段と割安感が強まることになる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る