【木村隆の相場展望】信託銀行が9週ぶりに売り越しに転じる、ちょっと注意を

株式市場

 3月限日経平均先物・オプションの日経平均のSQ(特別清算指数)値は1万9225円43銭となった。1万8500円コールばかりでなく、19000円コールをも上回る、買い方圧勝場面となった。

 引き続き公的マネーによる需給面での安心感を支えに買いが先行している。東京証券取引所が12日に発表した3月第1週(2~6日)の投資部門別株式売買動向によると、海外投資家(外国人)は4週連続で買い越した。買越額は2100億円で、前の週(2682億円)からは縮小縮小している。

 注目されるのは信託銀行が小幅ながら9週ぶりに売り越したことです。売越額は33億円。市場ではGPIFの買いに一巡感が出始めていると言われています。国内株の持ち株投資比率は3月までに従来の20%から25%へ引き上げる計画です。市場筋ではそうした買いが一巡したとの見方が出ています。もちろん日銀のETF買いなどは継続します、今の相場は国内年金の買い下値を支えていますので、もしGPIFの買いが一巡したのなら、ちょっと留意したいところです。相場は佳境に入っているので目先は心配ありませんが、転ばぬ先の杖として注目を怠れないところです。(株式評論家)。

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