神鋼商事が後場急伸し上場来の高値を更新、利益予想、配当予想を増額修正し好感買い集中

■鋼材価格堅調、機械・情報セグメントも好調で利益率が改善

 神鋼商事<8075>(東証プライム)は2月7日の13時過ぎに2024年3月期・第3半期の連結決算(2023年4~12月・累計)と通期の利益予想、配当予想の増額修正を発表し、今3月期の親会社株主に帰属する当期純利益は従来予想を23.9%上回る見込みとした。株価は発表後に一段高となり、13%高の6820円(800円高)まで上げて、約11か月ぶりに上場来の高値を更新し活況高となっている。

 発表によると、4~12月は、前回公表時と比較して、売上高は主に自動車向けや半導体・液晶分野向けの非鉄金属製品の取扱量の減少により減収となったが、鋼材価格等が高値で推移したことや、機械・情報セグメントにおけるメンテナンスビジネスの増加により利益率が改善した。加えて、想定よりも販売管理費の減少や為替の円安が寄与した。今期・2024年3月期の連結売上高は23年5月に開示した予想を9.7%下回る見込みだが、営業利益は13.0%上回る見込みに引き上げ、親会社株主に帰属する当期純利益は従来予想を23.9%上回る見込みとした。

 また、3月期末配当は1株につき175円の予定(従来予想比50円増)とした。前年同期比では10円の増配になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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