【株式市場】欧州株安など気にし日経平均1カ月ぶり安値だが新規5銘柄に初値つく

株式市場

◆日経平均の終値は1万6755円32銭(344円08銭安)、TOPIXは1353.37ポイント(25.92ポイント安)、出来高概算(東証1部)は24億2932万株

チャート16 16日後場の東京株式市場は、昨夜全面安となった欧州株やその原因となった原油安、ロシアルーブルの動向などに不透明感があり、ロシア関連株とされるJT<2914>(東1)などが本日の安値圏で一進一退となり、大手商社株や海運株、鉄鋼株なども本日の安値圏で推移する銘柄が多かった。 日経平均は13時にかけて一段下値を探り、一時384円57銭安(1万6714円83銭)まで下落。終値でも11月17日以来の1万7000円割れとなった。中で自社株買いを発表したフジクラ<5803>(東1)神戸物産<3038>(東1)が急伸し、原油安が追い風のフジッコ<2908>(東1)や業績好調のTASAKI<7968>(東1)なども高い。スカイマーク<9204>(東1)は他社との提携期待から続伸。また、上場3日目のクラウドワークス<3900>(東マ)は高値更新となり、トライアイズ<4840>(JQG)は昨日の業績予想の増額修正を好感してストップ高となった。

 本日は5銘柄が新規上場となり、全銘柄に初値がつき総じて好調。
SFPダイニング<3198>(東2、売買単位100株)は手羽先から揚げ専門店「鳥良」など展開し、公開価格1940円に対し初値は1620円、高値は1655円で終値 は1410円。
マークラインズ<3901>(JQS、売買単位100株)は自動車産業に関する情報サイトなど運営し、公開価格1980円に対し初値は3510円、高値は3670円で終値は28 10円。
メディカル・データ・ビジョン<3902>(東マ、売買単位100株)は医療機関の経営支援ソフト開発や関連サービスを行い、14時48分に公開価格5180円に対し2.3倍の1万2220円で初値がつき、高値・終値とも1万5220円。
アトラ<6029>(東マ、売買単位100株)は「ほねつぎ」ブランドで鍼灸接骨院チェーンを展開し、公開価格740円に対し初値は1313円、高値は1598円で終値は1013円。
U-NEXT<9418>(東マ、売買単位100株)は映像や音楽配信などを行ない、公開価格3000円に対し初値は3950円、高値は4650円、終値も4650円の高 値引けとなった。

 東証1部の出来高概算は24億2932万株(前引けは11億8032万株)、売買代金は2兆5568億円(同1兆1645億円)。1部上場1851銘柄のうち、値上がり銘柄数は129(同128)銘柄、値下がり銘柄数は1686(同1665)銘柄となった。

 また、東証33業種別指数は前引けに続いて全業種が値下がりし、値下がり率の小さい業種は、陸運、空運、保険、電力・ガス、金属製品、サービス、パルプ・紙、鉄鋼などだった。

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