【株式市場】日経平均は492円安、銀行・保険株など高いが後場一段下押し4万円を割り込む

◆日経平均は3万9598円71銭(492円07銭安)、TOPIXは2718.54ポイント(12.13ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場増えて21億2419万株

 3月7日(木)後場の東京株式市場は、みずほFG<8411>(東証プライム)や第一生命HD<8750>(東証プライム)が前場に続いて高値更新圏で堅調に推移など、日銀の金融政策の「正常化」を意識した関連株買いが旺盛で、日本航空<9201>(東証プライム)やJR東海<9022>(東証プライム)は株主優待の手厚い銘柄とされて3月末が意識され一段高となった。ただ、米トランプ氏の政策は円高促進型とされ、自動車、大手商社、半導体関連株は総じて軟調。日経平均は13時頃に一時持ち直したが再び下押し、14時半頃に572円38銭安(3万9518円40銭)まで下げて大引けも4万円を割り込み3日続落となった。TOPIXは反落した。

 キヤノン<7751>(東証プライム)は前場に約15年ぶりの高値を更新したまま堅調に推移し、円高にもかかわらずシティグループ証による投資判断など好感。日本コークス工業<3315>(東証プライム)は前場急伸したまま上げ幅を保って推移しCCVD(触媒気相蒸着)技術によるナノファイバーなどの新製法に期待旺盛。フォーサイド<2330>(東証スタンダード)は前期黒字化、今期の大幅増益予想などで急騰した相場の調整一巡とされ急反発しストップ高。クシム<2345>(東証スタンダード)は子会社と韓国のeスポーツプラットフォーム企業との提携が材料視され一段高。WASHハウス<6537>(東証グロース)は「トコジラミの相談急増」報道など材料視され大引けまで買い気配のままストップ高。ラボロAI<5586>(東証グロース)は生成AI・サーバー関連株人気の連日急伸に加え信用取引規制が発動されたさくらインターネット<3778>(東証プライム)からの乗り換えも言われて一段高となり5日連続ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は21億2419万株(前引けは10億9939万株)、売買代金は5兆9212億円(同3兆1753億円)。プライム上場1656銘柄のうち、値上がり銘柄数は675(前引けは670)銘柄、値下がり銘柄数は929(同934)銘柄。

 東証33業種別指数は14業種(前引けは15業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電力ガス、保険、銀行、陸運、情報通信、空運、その他金融、鉱業、繊維製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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