【株式市場】前場の日経平均は984円安、米半導体株安に加え月内にもマイナス金利解除の観測で売り先行

◆日経平均は3万8704円10銭(984円84銭安)、TOPIXは2665.37ポイント(61.43ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は10億61万株

 3月11日(月)前場の東京株式市場は、日経平均が900円安の急反落となった。前週末のNY市場でエヌビディア株が6%安の急落となったため、年初からの急激な上げを牽引してきた半導体関連株が軒並み大きく下押し、日銀のマイナス金利解除が早ければ3月の金融政策会合(18、19日)で決定との観測も出たもよう。円高もあり、幅広い銘柄が値下がりした。中で、自社株買いと消却を発表した大日本印刷<7912>(東証プライム)、子会社上場準備のソースネクスト<4344>(東証プライム)などは高い。日経平均は456円安で始まり、ほどなく下げ幅を900円台に広げたまま前引けまで一進一退となった。

 インフォコム<4348>(東証プライム)が活況高となり、グループ企業アムタスの「めちゃコミック(めちゃコミ)」で、前週末に逝去が伝えられた漫画家・鳥山明氏のヒット作『ドラゴンボール』や『ドクタースランプ』を扱っているため引合い増加への期待が強まった様子。円高を受け神戸物産<3038>(東証プライム)が活況高。ホクト<1379>(東証プライム)は業績・配当予想の増額修正が好感され出直り急。アゴーラ ホスピタリティー グループ<9704>(東証スタンダード)は今期の黒字化など業績急回復を再認識とされ反発。サンネクスタグループ<8945>(東証プライム)は純利益予想の大幅増額が好感され一時ストップ高。WASHハウス<6537>(東証グロース)はトコジラミに関する報道を受け再びストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は10億61万株、売買代金は2兆5775億円。プライム上場1656銘柄のうち、値上がり銘柄数は225銘柄、値下がり銘柄数は1415銘柄。

 東証33業種別指数は2業種(パルプ紙、その他製品)の値上がりにとどまっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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