太洋テクノレックスが急騰、堅調な受注状況を報告、鏡面研磨機とテストシステム事業が牽引

株式市場 銘柄

■AI検査機で市場開拓へ

 太洋テクノレックス<6663>(東証スタンダード)は3月12日、78円高(23.49%高)の410円まで上げて急騰している。同社は3月11日、2024年12月期の鏡面研磨機事業及びテストシステム事業の受注状況が堅調であると発表。鏡面研磨機事業では、2023年8月の公表以降も受注が続き、2024年2月20日時点での受注残は5億2100万円に達している。2024年度の売上予定分は3億1300万円、2025年度は2億800万円である。

 テストシステム事業では、コロナ禍による電子基板業界の設備投資の慎重姿勢が緩和し、通電検査機の受注が回復基調にある。2024年2月20日時点での受注残は4億4200万円と、前年度の売上高を上回っている。産機システム事業の受注残も7100万円となっている。

 特に、テストシステム事業では、EV分野での需要増加が見込まれるパワー半導体向けセラミックス基板の外観検査機の販路を開拓した。AI技術を用いた学習機能の実装により、従来困難であった欠陥検出に成功し、生産工程の省人化に寄与すると期待されている。今後の業績予想に修正が必要となった場合は、適切に開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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