マツダは独VWによるマイナスの連想が後退し「ダブルボトム」の兆し

マツダ

◆「排出ガス規制への適合対応について」を発表し安堵感

 マツダ<7261>(東1・売買単位100株)は7%高の1899円(124円高)まで上げて急反発し、10時前後には売買代金ランキングで東証1部銘柄の15位前後に入り活況となっている。クリーンディーゼル車で先行するため、独フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車の排ガス測定値の偽装問題を受けてマイナスの連想が働きやすい状況だが、29日付で「マツダの排出ガス規制への適合対応について」を発表したこともあり、このところの全体相場の急落によって下押した局面を仕込む動きが広がっている。昨29日は1800円を割ったが、本日は早速回復。9月7日の一時1800円割れと合わせて「ダブルボトム」を形成する兆しが出てきた。

 29日付で発表した「マツダの排出ガス規制への適合対応について」では、「全てのガソリンおよびディーゼルエンジンを、各国の規制に厳格に適合させており、違法なソフトウェア、ディフィートデバイス(無効化機能)は一切使用していない」などとし、「また、各国当局が検討を進めている、実走行をベースとした排出ガスの新しい認証試験方法であるWLTC(Worldwide harmonized Light-duty Test Cycles)やRDE(Real Driving Emissions)などについても、連携した対応を進めていく」としている。

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