日本農薬が続伸、病害虫雑草診断AIアプリとJA全農のシステム連携効果に期待

■食糧安保関連株に期待材料が加わる

 日本農薬<4997>(東証プライム)は4月8日、3日続伸基調となり、前場6%高の768円(42円高)まで上げて後場寄り後も767円前後で売買され、昨年来の高値834円(2024年3月29日)に向けて上値を探っている。4月3日、同社のスマートフォン用アプリケーション「レイミーのAI病害虫雑草診断」とJA全農が提供する営農管理システム「Z-GIS」をシステム連携させた新たな機能をリリースすると発表、食糧安保関連銘柄としての注目に期待材料がトッピングされたようだと期待が強まっている。2024年3月期の連結業績は減収減益の見込みだが、今期・25年3月期は回復との予想が多いようだ。

 発表によると、これまでは、病害虫や雑草を正確に識別し、その情報を発生地点ごとにマッピングすることが困難だったが、今回のシステム連携により、「Z-GIS」による圃場データの地図上での見える化、「レイミーのAI病害虫雑草診断」による病害虫雑草の正確な診断という両プロダクトの利点を組み合わせることが可能になった。これにより、病害虫や雑草の発生動向の正確な把握が可能となる。農業法人は自社が管理する圃場のより詳細な状況把握に役立てることができ、また、JAの営農指導員や都道府県の普及指導員は、管轄する地域の病害虫雑草の発生状況を広く捉えることができ、防除指導にこの情報を活用できるという。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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