日経平均1200円安、半導体生産の鈍化観測や中東情勢、米金利動向など受け下げ加速、今年最大の下げ幅

■影響度の大きい東京エレクは2600円安で日経平均を250円近く引っ張る

 4月19日の東京株式市場では、日経平均が時間とともに下げ幅を拡大する展開となり、午前10時40分過ぎに1228円69銭安(3万6851円01銭)まで下げ幅を広げている。日経平均の先物が先行安しているため、先物と現物株との間で行われる裁定取引が活発化して日経平均構成銘柄に幅広く売りが発生しているもようだ。

 NY株式市場で利下げ期待が一段と後退し、中東情勢もあり、NASDAQ総合指数とS&P500種指数は5日続落。ハイテク株の割合が多い指数と各産業のカバー範囲が広い指数の両方が下げ止まらなかったことや、18日に四半期決算を発表したTSMC(湾積体電路製造)が世界の半導体産業の生産見通しを引き下げたと伝えられたことなどが影響。日経平均に影響度の大きい東京エレクトロン<8035>(東証プライム)は午前10時過ぎの2900円安(8%安)で日経平均を260円前後引き下げる試算となっている。アドバンテスト<6857>(東証プライム)や信越化学工業<4063>(東証プライム)も各々50円から60円ほど日経平均を引っ張っている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■GHG排出量削減に貢献  東洋製罐グループホールディングス<5901>(東証プライム)グループの…
  2. ■海外展開を加速  トリドールホールディングス<3397>(東証プライム)は3月25日、カナダ・バ…
  3. ■モビリティカンパニーへの変革を加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は3月22日、20…
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■藤田観光など上方修正済み銘柄が狙い目、決算発表前に高値予約しておくのも有効  大型連休の好調な需…
  2. ■GW市場動向と投資家心理  『目出度さも 中くらいなり おらが春』と詠んだのは小林一茶である。季…
  3. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  4. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る