NOKとENEOSが潤滑油使用量最大40%削減の新ゴム材料「自己潤滑ゴム」を共同開発

■環境負荷低減と省エネルギーに貢献

 NOK<7240>(東証プライム)とENEOSホールディングス<5020>(東証プライム)グループのENEOSは5月9日、共同でオイルシールなどの摩擦を従来比最大40%低減し、潤滑油使用量を最大40%削減できる新ゴム材料「自己潤滑ゴム」を開発したと発表。

 近年、環境負荷低減や電動化に伴い、潤滑油の使用量は抑えられるようになり、潤滑油自体も低粘度化する傾向がある。また、モーターなどの高周速化も相まって、貧潤滑環境が助長され、シール部品が使用される環境は今後さらに厳しい環境になることが想定されている。

 このような課題を解決するため、ゴム材料の配合技術を得意とするNOKと、潤滑油の国内トップメーカーであるENEOSが共同で研究開発を進めた結果、分子スケールで界面を制御し、少ない潤滑油を効率的に活用できる「自己潤滑ゴム」を開発した。

 「自己潤滑ゴム」を使用したオイルシールは、従来のオイルシールよりも平均約30~40%摩擦を低く抑えられ、密封機能においては差がないことが実験で実証された。また、潤滑油の使用量を最大40%削減できるため、環境負荷低減と省エネルギーに貢献するという。今後、自動車、鉄道、風力発電など、幅広い分野での実用化を目指していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る