セガサミー、AIで玩具開発を効率化!デザイン案100倍増、アンケート分析80%削減

■画像生成AIでデザイン案を迅速に量産、顧客ニーズを捉えた精緻な分析も可能に

 セガサミーホールディングス<6460>(東証プライム)は6月6日、「自社製品画像を学習した画像生成AI環境」と「アンケート分析機能を有した生成AI環境」を新たに構築したと発表。これらの環境を2024年5月からセガ フェイブToysカンパニーに展開し、玩具のデザイン案制作やアンケート集計業務での実証実験を行った。その結果、業務の効率化および精緻化を実現している。今後はToysカンパニー全社への展開を予定しており、更なる感動体験の創出を目指していく。

 従来、Toysカンパニーの玩具デザイン案制作やアンケート分析作業には多くの工数を要しており、製品開発全体の約20%を占めていた。そこで今回、自社製品画像を学習させた画像生成AIを構築し、既存製品のデザインを踏まえた改善案を短時間かつ幅広く生成することを可能にした。また、アンケート分析においても、顧客感情も含めた信頼性の高い分析結果を、社内の生成AIシステムで迅速に得られるようになった。

 実証実験では、自社製品「動く絵本プロジェクター Dream Switch」を題材に検証を行った。画像生成AIによりデザイン案は従来比100倍に増え、デザイナーは一層洗練されたデザイン制作に専念できるようになった。一方のアンケート分析業務では約80%の効率化を実現している。今後もセガサミーグループでは、生成AIの積極導入を進め、開発力強化やグローバルな業務効率化を目指すとともに、新たな価値創出に取り組んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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