
■技術力と販売力を融合し、高付加価値リユース車の供給体制を構築
豊和工業<6203>(東証プライム・名証プレミア)は10月23日、英和<9857>(東証スタンダード)と路面清掃車のリユースビジネス事業への共同参入を検討開始することで合意したと発表した。両社はこれまで50年以上にわたり新車製造と販売で協業してきたが、中古車市場への本格参入は初となる。メーカーとしての技術力と販売代理店としての営業ネットワークを融合し、新たな高付加価値型リユースモデルの構築を目指す。
両社は、これまで市場に任せていた中古清掃車の流通に対し、メーカー認定による品質保証を付与することで新たな付加価値を生み出す考えを示した。豊和工業が培った製造ノウハウと英和の販売力を活用し、再整備・再販の一貫体制を整備することで、リユース車両の信頼性を高め、顧客層の拡大につなげる狙いである。さらに、清掃車両事業全体のブランド力向上と、環境負荷低減を両立する持続可能なビジネスモデルへの転換を図る。
また、両社はサステナビリティの観点から、リユース事業を通じた排出ガス削減や資源の有効活用を重視するとしている。国内の路面清掃車市場を的確に把握し、循環型社会への貢献を明確に打ち出す。事業化は2026年4月を目途としており、今後は品質評価や市場調査を経て具体的な事業計画を策定する。両社出資による合弁会社設立の可能性も視野に入れ、段階的に事業展開を進めていく方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)






















