【株式市場】日経平均は後場持ち直し62円高、3日続伸、TOPIXは小安いが主力株中心に底堅い

◆日経平均は3万8633円02銭(62円26銭高)、TOPIXは2725.54ポイント(3.10ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億1087万株

 6月20日(木)後場の東京株式市場は、前場軟調だった三菱重<7011>(東証プライム)が値を戻して始まったあと堅調転換し、トヨタ<7203>(東証プライム)や三菱商<8058>(東証プライム)は一段持ち直して始まった後ジリジリ下げ幅を縮め、全体に底堅さを強める展開になった。日本航空<9201>(東証プライム)などもジリ高。為替が円安のまま推移していることなど好感のもよう。TDK<6762>(東証プライム)、日東電<6988>(東証プライム)などは一段ジリ高となり、レーザーテック<6920>(東証プライム)は朝方を除いて軟調だったが13時過ぎから小高くなった。日経平均は201円安で始まり、一本調子に持ち直して14時前からは小高く推移し、大引けは3日続伸となった。

 後場は、投資ファンド買い増しのワコールHD<3591>(東証プライム)やサンケン電気<6707>(東証プライム)が前場上げたまま強調相場を持続。ニッコンHD<9072>(東証プライム)とトナミHD<9070>(東証プライム)は一段ジリ高となり、ニッコンHDには株式売出しの受渡期日到来や9月末の株式分割などの材料があるものの、運輸業界の再編・M&Aを意識した思惑買いの見方も。トレードワークス<3997>(東証スタンダード)はSCSK<9719>(東証プライム)との資本業務提携が好感されて終日買い気配のまま大引けにストップ高。ANAP<3189>(東証スタンダード)は「ハローキティ」使用の新製品に期待根強く一段高。メディア工房<3815>(東証グロース)は株主優待の導入が好感されて終日買い気配のまま大引けにストップ高。ストレージ王<2997>(東証グロース)も株主優待の導入プラス上場3周年記念優待が好感されて2日連続ストップ高。

 20日は3銘柄が新規上場となり、WOLVES HAND(ウルブズハンド)<194A>(東証グロース)は875円(公開価格770円の14%高)で初値をつけ、前場994円(同29%高)まで上げる場面を見せて後場は売買交錯のまま大引けは817円。タウンズ<197A>(東証スタンダード)は、430円(公開価格は460円)で初値をつけ、前場450円まで上げる場面を見せて後場は売買交錯となり大引けは419円。PostPrime(ポストプライム)<198A>(東証グロース)は公開価格450円と同値の450円で初値をつけ、その後ストップ高の530円(初値から80円高、公開価格の18%高)まで上げ、後場は大引けまで買い気配のままストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は13億1087万株(前引けは6億2542万株)、売買代金は3兆1756億円(同1兆5030億円)。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は746(前引けは494)銘柄、値下がり銘柄数は840(同1093)銘柄。

 東証33業種別指数は11業種(前引けは4業種)が値上がりし、値上がり率上位は、空運、鉱業、医薬品、繊維製品、倉庫運輸、サービス、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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