【株式市場】日経平均は131円安、一時最高値だが中国のブイなどで様子見となり2日続落

◆日経平均は4万780円70銭(131円67銭安)、TOPIXは2867.61ポイント(16.57ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は16億6158万株

 7月8日(月)後場の東京株式市場は、日本のEEZ(排他的経済水域)に囲まれた公海上に中国が設置したブイについて中国が正当化したとされたことなどが言われて様子見気分が漂った上、前場は高かったソニーG<6758>(東証プライム)が半導体子会社の一部データ申告漏れ報道を受けて13時過ぎから一転、安くなってしまったため手控えムードが強まった。中で、前場は軟調だった王子HD<3861>(東証プライム)が堅調転換し、東レ<3402>(東証プライム)やJUKI<6440>(東証プライム)は一段と上げ、PBRの低い銘柄への物色が再燃の様子。三菱重<7011>(東証プライム)は13時過ぎにかけて一普段と強含んで11日連続高。日経平均は13時にかけて199円87銭高(4万1112円24銭)まで上げ、5日につけた取引時間中の最高値を上回ったが、大引けにかけては急速に値を消して終値は2日続落となった。

 後場は、キリンHD<2503>(東証プライム)が一段と上げ最近の記録的な猛暑など材料視。オエノンHD<2533>(東証プライム)も一段高。日本鋳鉄管<5612>(東証スタンダード)は引き続き買い気配のまま大引けまでストップ高を続け、政府が水道管の点検と更新に予算措置を検討とされたことなど好感。ティアック<6803>(東証スタンダード)は13時過ぎから急伸しインド企業との提携が材料視されストップ高。アイズ<5242>(東証グロース)も業務提携が才良視されて3日連続急伸しストップ高。ソレイジア・ファーマ<4597>(東証グロース)は株価2ケタで「率」が出やすく開発品の臨床結果に関する開示が好感され急伸。ヤプリ<4168>(東証グロース)も業務提携を好感した出直り相場が継続し一段と上げて戻り高値。

 東証プライム市場の出来高概算は16億6158万株(前引けは8億1424万株)、売買代金は3兆9025億円。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は493(前引けは595)銘柄、値下がり銘柄数は1098(同996)銘柄。

 東証33業種別指数は6業種(前引けは12業種)が値上がりし、倉庫運輸、精密機器、医薬品、食料品、繊維製品、機械、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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