アストロスケール、宇宙デブリのフライアラウンド観測に成功、衝突回避システムの有効性を確認

■ADRAS-J、ロケット上段デブリに接近し画像撮影、宇宙ゴミ除去に向けた技術開発前進

 アストロスケールホールディングス<186A>(東証グロース)の子会社で衛星サービスと全軌道における長期的な軌道持続可能性のマーケットリーダーであるアストロスケールは7月9日、ADRAS-Jによる初のフライアラウンド観測を実施し、成功を収めたと発表。この画期的なミッションは、軌道上のデブリの詳細な画像を提供し、オンボードの自律衝突回避システムの有効性を確認するもの。ADRAS-Jは、長さ約11メートル、直径約4メートル、重さ約3トンの未完成の日本の上段ロケット本体に安全に接近し、その状態を調査するための世界初の試みを行った。

 今回のミッションでは、ADRAS-Jが市バスほどの大きさのデブリに対し、安全な接近と近接操作を実証し、画像データを収集してその動きや構造状態を評価した。操作にはLiDARセンサーからのナビゲーションデータとカスタム開発のソフトウェアアルゴリズムが使用された。ADRAS-Jは約50メートルの距離を保ち、デブリの画像を連続的に撮影したが、途中で姿勢異常が発生し、自律的なアボートが作動し安全に離脱した。

 アストロスケールは、ADRAS-Jのミッション運用において衝突回避システムの有効性を実証。FDIRソフトウェアが異常を検知し、クライアントとの距離が特定のしきい値を下回ると中止操作を実行する。今回のアボートマヌーバは設計通りに行われ、探査機の安全性を検証した。ADRAS-Jは良好な状態を保ち、チームは次の接近アプローチに向けた準備を進めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■「ちきゅう」を投入、令和8年1月から2月にかけて実証  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム…
  2. ■人工知能基本計画が始動、利活用から開発への循環促進、世界最先端のAI国家を標榜  政府は12月2…
  3. ■222社分析で売上2兆円台復帰、利益は1,435億580万円へ倍増  東京商工リサーチ(TSR)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  2. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…
  3. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  4. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…
  5. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  6. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る