綿半HDの第1四半期はV字型の大幅増益、建設事業の黒字化や新物流センターなど寄与

(決算速報)

■小売り事業では、より鮮度の高い商品をより安く早く提供可能に

 綿半HD(綿半ホールディングス)<3199>(東証プライム)の2025年3月期・第1四半期決算(2024年4~6月・連結)は、スーパーセンターやホームセンター、ドラッグストアなどの小売り事業でこの4月から新物流センター(長野県飯田市)が稼働した効果が上乗せされ、建設事業でも4月に木材の製造販売を行う綿半建材(長野県松本市)がグループ入りしたことなどで業容拡大と業務の効率化に拍車がかかり、売上高は318億26百万円(前年同期比6.9%増)となり、営業利益は8億26百万円(同243.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億16百万円(同169.9%増)となった。前年同期の営業利益51%減などに対し、各利益ともV字型の大幅増益になった。

 小売り事業のセグメント利益は、物流の効率化により鮮度の高い商品をより安くお客さまに提供することが可能になったことなどで同58.5%増加した。また、建設事業のセグメント利益は前年同期の2億円の損失から3億円の黒字に転換した。建材・木材の生産性・加工能力の向上に取組むとともに、木造住宅部門との連携強化を図るなどでグループシナジーを活かした事業展開などが寄与した。

 今期・25年3月期の連結業績予想は、24年5月に開示した予想を継続し、売上高は1320億円(前期比3.1%増加)、営業利益は31億70百万円(同12.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は19億円(同2.5%増)を想定する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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