And Doホールディングスのフィナンシャルドゥが中日信用金庫と提携、9月から「ちゅうしんリバースモーゲージローン」の不動産担保評価と債務保証を開始

■提携先は52金融機関に、老後資金への不安を背景にニーズ旺盛

 ハウスドゥブランドで不動産事業を全国展開するAnd Doホールディングス<3457>(東証プライム)は7月31日の午後、連結子会社の(株)フィナンシャルドゥが中日信用金庫(本店:愛知県名古屋市、以下:同金庫)と提携し、9月2日(予定)より提供を開始する同金庫の「ちゅうしんリバースモーゲージローン」に対する不動産担保評価および債務保証を行うと発表した。本提携により、提携する金融機関は全国52金融機関に達した。

■リバースモーゲージ保証業務の保証残高はこの6月末で200億円を突破

 また、リバースモーゲージ保証業務の保証残高は2024年6月末で200億円を突破した。同業務は2017年10月から本格的に開始し、24年6月末で保証残高が208億41百万円となった。23年10月末に保証残高が150億円を達成してから、8か月で50億円増加と過去最速のペースで保証残高が増加している。

 リバースモーゲージは、現在、シニア層の老後資金への不安を背景に、選択肢として注目を集めている。その中でも、フィナンシャルドゥが提供するリバースモーゲージ保証は資金使途の制限が少なく、持ち家のリフォーム資金だけではなく生活資金にも対応しており、より幅広い層に利用いただくことが可能となっている。

 同金庫はパーパス「想いをつなぐ 共につくる未来~Connect the Mind Create the Future~」を制定し、お客様の課題を共に考え、お客様と共に「地域未来を豊かにする」を重要テーマに掲げている。シニア層に対して、老後資金への不安に対応するため、現行の融資商品ではカバーしきれない商品の検討を模索していたが、この度フィナンシャルドゥとの提携によって資金使途が自由な「ちゅうしんリバースモーゲージローン」を提供することになった。

 保証会社として提携するフィナンシャルドゥは、不動産売買のノウハウと全国707店舗(2024年6月末現在)の不動産販売網を持つハウスドゥグループの強みを活かし、適正かつ迅速な不動産担保評価に基づく債務保証を行うことで、同金庫が取り組むリバースモーゲージを後押しする。

■老後は「毎月3万7916円不足する」という計算も

 2023年の家計調査報告(家計収支編)によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の可処分所得は21万3042円、消費支出は25万959円となり、毎月3万7916円の生活費が不足する計算になっている。

 仮に65歳から年金受給を開始し、85歳まで継続した場合には909万9840円の老後資金が必要となる。また、けがや病気による治療費の支払い、住居の修繕やリフォームなど、突発的な出費が生じることも考えられる。

 今後も、And Doホールディングスとフィナンシャルドゥは多くの金融機関との提携を実現させることで、リバースモーゲージ保証事業の成長を図り、市場のニーズが高まるシニア層に向けた商品の拡充と、不動産を活用したサービスの提供により、日本経済の活性化に貢献していく方針だ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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