コニカミノルタ、中国生産子会社を閉鎖へ、グローバル生産体制の最適化を図る

■2025年前半までに生産終了、マレーシアや日本への移管を加速

 コニカミノルタ<4902>(東証プライム)は8月20日、中国の生産子会社コニカミノルタWUXIの生産を終了すると発表した。同社は中期経営計画において、情報機器事業の収益力強化と環境変化への即応可能な供給体制の構築を目指しており、この決定はその一環である。同社は2025年前半までに同社での生産を終了し、マレーシア、日本、東莞の工場への生産移管により、複合機の安定供給を図るとともに、生産体制の最適化を加速させる。

 同社は2004年に中国・無錫に生産子会社コニカミノルタWUXIを設立し、複合機のグローバル生産の中核を担ってきた。しかし、グローバルでの供給網の複線化を進めてきた同社は、今回の決定により、同社からの生産移管を行い、収益力強化と供給体制の最適化を目指すことになる。同社は2025年3月期に約60億円の損失を見込んでいるが、事業全体の収益改善につなげていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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