ミロク情報サービスが後場一段と回復強める、トップラインの伸び好調の評価などで買い優勢続く

■第1四半期は増収減益だが営業所やソリューション支社の新設など先行投資

 ミロク情報サービス<9928>(東証プライム)は8月21日の後場、一段と強い相場になり、後場寄り後には1816円(35円高)まで上げている。日経平均が過去最大の下げ幅を喫した8月5日にかけては全体相場の下げに巻き込まれるように下押したが、以後は、第1四半期(2024年4~6月・連結)の売上高6.4%増などを挙げてトップラインの好調などを評価する声があり、相場は買い優勢の様子。終値でも1800円台を回復すれば8月1日以来になる。株価は2000円まで戻っても予想1株利益の13倍(PER13倍)台のため、いぜん割安感の強い位置にあるといえる。

 第1四半期(2024年4~6月)の連結決算は、会計事務所向けや中小企業向けのERP製品の販売が好調で、売上高は111億57百万円(前年同期比6.4%増)となった。「サブスクリプション型での提供に徐々に移行しているためソフトウェア使用料収入が大きく伸長し、ストック型の安定的なサービス収入が増加」(決算短信)した。一方、営業利益は同4.0%減、経常利益も同4.2%減だったが、先行投資となる新卒入社社員の積極採用やベースアップなどがあった。4月に全国で32番目の拠点となる浜松営業所を新設するとともに、中堅・中小企業へのソリューションビジネスに特化したソリューション第三支社(東京都内)、ソリューション京都支社をそれぞれ新設した。

 今期・25年3月期の連結業績予想は5月に開示した数値を継続し、売上高は455億円(前期比3.5%増)、営業利益は67億40百万円(同10.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は44億40百万円(同4.7%増)、1株利益は148円40銭。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る