奥村組、4次元モデルとWEBカメラを連携したデジタルツインシステムを開発

■建設現場の見える化を実現、遠隔地からでもリアルタイムに施工状況を把握

 奥村組<1833>(東証プライム)とDTSインサイトは9月6日、現場管理の高度化と効率化を図り、生産性の向上を実現する「4Dモデル・現場映像連携システム」を共同で開発したと発表。同システムは、デジタルツイン技術を活用し、4次元モデルとWEBカメラのモニタリングを組み合わせることで、デジタル空間に過去・現在・未来の現場を再現するもの。複雑な施工状況の把握や大規模工事の管理に伴う課題解決を図っていく。

 同システムの主な特徴は三つある。まず、WEBブラウザ上での操作・閲覧が可能で、特別な機器やソフトウェアを必要とせず、遠隔地からも現場状況を確認できる。次に、4次元シミュレーション機能により、重機や安全設備などの3次元モデルを配置し、施工ステップに応じたシミュレーションが容易に行える。さらに、過去映像記録機能を備え、4次元モデルとWEBカメラ映像の過去データを閲覧できる。

 奥村組の道路橋架け替え工事現場に同システムを適用した結果、遠隔地からのリアルタイムな施工状況把握や、4次元シミュレーションを活用した円滑な施工計画・交通規制の検討が可能となった。今後は、現場からのフィードバックに基づくシステムの使用性改善や、AIによる画像分析機能の開発検討など、さらなる高度化を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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