アストロスケールHDが急騰、英国子会社が国宇宙庁との間で低軌道上の英国由来衛星2機を除去するミッションの開発継続契約を締結

■ロボットアームによる捕獲など、高度な技術開発へ

 アストロスケールホールディングス<186A>(東証グロース)は9月12日、128円高(14.40%高)の1017円(10時57分)まで上げて急騰している。同社は9月11日、同社の英国子会社が、英国宇宙庁との間で低軌道上の英国由来衛星2機を除去するミッション「COSMIC」の開発継続契約を締結したと発表。契約額は約3.6億円(1.95百万英ポンド:税抜)である。このフェーズでは、ロボットアームによる捕獲システムやデブリの姿勢安定化技術の成熟とリスク軽減に焦点を当てる。

 アストロスケール英国は、欧州の宇宙産業リーダーと協力し、英国全土の約100社のサプライチェーンと連携してCOSMICの開発を進めている。これにより、高度専門職の雇用創出や英国宇宙産業の発展に貢献。COSMICは、同社の「ELSA-M」技術を進化させたものであり、2026年度に打ち上げ予定のELSA-Mは世界初の衛星終了時除去サービスとなる。

 アストロスケールは日本でも商業デブリ除去実証「ADRAS-J」ミッションを実施しており、デブリの接近観測に成功している。同社は、デブリ除去を含む次フェーズの契約相手方にも選定されている。これらの取り組みを通じ、国際的な連携のもと、持続可能な宇宙環境の実現に向けたデブリ除去技術の開発を加速させていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る