モダリス、筋ジストロフィー治療薬候補が米FDAから希少小児疾患指定受理

■CRISPR技術活用の革新的治療薬、承認時に優先審査権取得可能

 モダリス<4883>(東証グロース)は9月30日、先天性筋ジストロフィー1a型(LAMA2-CMD)治療薬候補「MDL-101」について、米国食品医薬品局(FDA)から希少小児疾患指定を受理したと発表。この指定は、18歳までに発症し、患者数が20万人未満の希少疾患に対する新薬開発を促進する制度である。承認取得時には別の開発品でFDAの優先審査を受ける権利が得られる可能性がある。同社は同時期に希少疾患指定も申請しており、別途審査が進められている。

 LAMA2-CMDは、LAMA2タンパク質の欠損により引き起こされる重篤な先天性筋ジストロフィーである。原因タンパク質が巨大なため、一般的な遺伝子治療による開発が困難とされてきた。MDL-101は、モダリスが独自開発したCRISPR-GNDM®技術を用いて、DNA切断なしに姉妹遺伝子LAMA1の発現を誘導し、欠損タンパク質の機能改善を目指す革新的な治療薬候補である。

 モダリスは「Every life deserves attention(すべての命に、光を)」をスローガンに掲げ、治療薬のない疾患に苦しむ患者への早期提供を目指している。同社は本治療薬候補の開発を通じて、これまで有効な治療法のなかったLAMA2-CMD患者に新たな治療の可能性をもたらすことを目指している。今回の指定受理により、開発促進と早期の製品化が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る