JDSC、三井物産グループの東洋船舶と船舶運航の効率化を実現するLLM活用ソリューション「AI番頭」を開発

■大規模言語モデルを活用し、従業員の負担を軽減

 JDSC<4418>(東証グロース)は9月31日、三井物産<8031>(東証プライム)グループの東洋船舶と大規模言語モデル(LLM)を活用した新ソリューション「AI番頭」を共同開発し、東洋船舶が2024年10月1日からサービスを開始すると発表した。「AI番頭」は、Anthropic社の生成AIサービス「Claude」を利用し、海事産業特有の各種契約書や技術情報、規則情報、FAQ、メールなどの膨大なドキュメントを横断的に調査・回答することが可能である。これにより、従業者の問合せ対応時間の大幅削減と、専門知識や経験に依存しない一貫した結果の提供を実現する。

 「AI番頭」の特徴は、Retrieval-Augmented Generation(RAG)技術を用いて、船舶運航管理上の多様な課題に対し、社内蓄積ドキュメントやメールをベースに調査・回答する点にある。LLMによる要約、回答、メールドラフト作成などの機能を提供し、高度な専門知識を要する内容や多言語対応にも経験の浅い社員が対応できるようになる。これにより、業務の平準化、人材活用の幅拡大、後継者への業務手法の引継ぎ、知識継承といった業務環境の改善に寄与する。

 JDSCは、「AI番頭」をベースとしたLLMソリューションの普及拡大を目指すとともに、蓄積されたデータサイエンスの知見を基に、AIや機械学習、数理最適化などの先端技術の社会実装を進める。これにより、個社のみならず産業全体の課題解決に取り組み、日本のアップグレードに貢献していく方針である。JDSCは、物流最適化や需要予測、フレイル検知や教育など、基幹産業を中心とした幅広い分野で、一気通貫型の高付加価値なAIソリューションを提供しており、AIアルゴリズムに関する技術面での豊富な知見と、ビジネス面での高い執行能力を特長としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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