日本郵船が上場来の高値、中東情勢を受け「遠くの戦争は買い」、米国の港湾ストも買い要因に

■海運株は軒並み高い、中国の景気対策と景気回復期待で運賃上昇も

 日本郵船<9101>(東証プライム)は10月3日、一段高で始まり、取引開始後に5%高の5543円(247円高)をつけ、株式分割を考慮した上場来の高値を2日続けて更新している。イラクがイスラエルに大規模な攻撃を行い、中東情勢が新たな局面に入ったとされる中で、海運株には「遠くの戦争は買い」というジンクスがあるため思惑買いが膨らむ面がある。また、「米36港湾スト突入、食品値上がりの兆し、日系など車生産に影響も」(日本経済新聞10月3日付朝刊)と伝えられ、「滞船」による運賃上昇への期待も出ている。

 このところは中国の景気対策を受けて中国景気のに回復期待が出ており、コンテナ船の運賃に上昇傾向がみられることも支援材料になっている。商船三井<9104>(東証プライム)、川崎汽船<9107>(東証プライム)も高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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