大塚HDが上場来高値を更新、業績好調で大塚製薬の臨床試験結果も好感

■進行性腎臓病のフェーズ3中間解析結果で主要評価項目を達成

 大塚HD(大塚ホールディングス)<4578>(東証プライム)は10月23日、9267円(260円高)まで上げて3日ぶりに上場来の高値を更新し、傾向的にジリ高基調を継続している。今期は4期ぶりに最高益を更新する見込みで買い安心感があり、直近は、持株傘下の大塚製薬株式会社がIgA腎症を対象とした第3相臨床試験で主要評価項目を達成したとの発表が買い材料視されている。

 大塚製薬と米国子会社のOtsuka Pharmaceutical Development &Commercialization, Inc.(米国ニュージャージー州)が、IgA腎症を対象としたシベプレンリマブ(一般名)のフェーズ3試験における中間解析結果において、主要評価項目を達成したと10月22日に開示した。IgA腎症は、進行性の自己免疫性慢性腎臓病であり、現在の標準治療ではほとんどが生涯のうちに末期腎不全に至る可能性があるという。大塚製薬は、早期承認申請に向けて米国当局FDAに中間結果を報告する予定。本試験は継続中で、最終結果は2026年初頭に得られる見込み、とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る