三井不動産、大成建設、チャレナジーの3社、国内初の超高層ビル屋上におけるサボニウス式風力発電の実証実験開始

■限られたスペースでも発電可能、全方位の風からエネルギーを創出

 三井不動産<8801>(東証プライム)、大成建設<1801>(東証プライム)、チャレナジーの3社は10月23日、2025年4月から国内初となる超高層ビル屋上でのサボニウス式風車による風力発電の実証実験を開始すると発表。横浜三井ビルディングの屋上に設置される同実験は、市街地における新たな創エネルギー技術の確立を目指すものである。

 従来のプロペラ式風車と比較し、サボニウス式風車は、設置面積が小さく、全方位からの風を受けて発電できる特徴を持つ。また、低騒音・低振動であり、バードストライクのリスクも低減される。実証機は3平方メートルのスペースに設置可能で、総重量290kgの軽量設計となっている。

 同実証実験は2026年3月までを予定しており、非常用電源としての活用も検討している。3社は同技術を通じて、建物のZEB化や災害時のBCP対応への貢献を目指している。チャレナジー社は、都市部での再生可能エネルギー導入ニーズに応える次世代小型風車の開発企業として、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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