レゾナック・ホールディングスグループ、AIで材料開発を革新、探索時間を5分の1に短縮

■アニーリング技術との組み合わせで高速探索を実現

 レゾナック・ホールディングス<4004>(東証プライム)グループのレゾナックは11月14日、AIを活用した独自の材料探索技術を確立し、材料の最適組成を従来比5分の1の時間で探索することを可能にしたと発表。この技術により、半導体パッケージ用レジストの感光性樹脂の原料となるポリマーの探索に成功し、社内での汎用ツールとしての展開を開始している。

 新技術の特徴は、AIモデルとアニーリング技術を組み合わせることで、膨大な組み合わせの中から最適なモノマーとその組成比を短時間で特定できる点にある。従来法では約10万年かかる計算を約10秒で処理することが可能となり、配合から試作までの所要時間を熟練者比で5分の1に短縮した。試作品による実験では良好な特性が確認されている。

 同社は、この技術を用いた汎用的な配合最適化システムを構築し、樹脂設計や複合材料など幅広い分野での活用を目指している。計算情報科学研究センターのリソースの7割を半導体材料開発に投下しており、ミクロ/マクロシミュレーション、AI/MIなどを駆使して、高性能材料の迅速な開発を推進している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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