ZOZO、生成AIで業務効率化を加速!41件のツール開発で年間1500時間以上の削減

■アイテムレビューパトロール、カテゴリ提案など、幅広い業務にAIを導入

 2024年は「ビジネスAI元年」と呼ばれ、生成AIの普及が企業活動を変革する年となった。ZOZO<3092>(東証プライム)もこの波に乗り、ファッションEC「ZOZOTOWN」やバックオフィス業務を中心に41件の生成AI活用ツールを開発した。これにより業務効率化や顧客満足度向上など、さまざまな効果が実現した。例えば、アイテムレビューパトロールツールは、不適切なレビュー投稿の検出を効率化し、67.7%の工数削減を達成している。

■顧客とブランドの架け橋となるAI技術

 生成AIの導入は、ZOZOTOWNの利便性を大きく向上させた。特に、「その他」カテゴリの商品を適切なカテゴリへ分類するツールは、顧客が求める商品により簡単にアクセスできるようにした。また、ブランドが「その他」として設定していた商品の約75%が具体的なカテゴリへ振り分けられ、ブランド側の販売機会損失も減少した。さらに、モデル着用判定ツールにより、画像入力関連の業務も1500時間/年の削減が見込まれている。

■未来に向けた生成AIの展望

 ZOZOのAI・アナリティクス本部長・牧野氏は、「生成AIの業務活用は今年、大きな成果を上げた」と総括した。生成AIは業務効率化だけでなく、取引先情報のキャッチアップやカスタマーサポート対応など、事業全体の質を向上させている。2025年以降も、ZOZOは生成AIを活用し、お客様とブランド双方にとって価値の高いサービスを提供していく方針を掲げている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る