【株式市場】前場の日経平均は106円高、途中118円安まで値を消すが持ち直す

◆日経平均は3万9197円57銭(106円40銭高)、TOPIXは2738.43ポイント(11.21ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は8億9737万株

 12月9日(月)前場の東京株式市場は、米S&P500種とNASDAQ総合指数の2日ぶり最高値などが好感され、日経平均は241円38銭高(3万9332円55銭)で始まったが、午前9時40分過ぎには118円39銭安(3万8972円78銭)まで値を消す場面があり、その後は持ち直して前引けは106円高だった。値を消した要因としては、トランプ氏がウクライナと欧州への支援を縮小する方針を表明したと伝えられたことなどがあったもよう。ただ、日本航空<9201>(東証プライム)などは堅調で、トヨタ<7203>(東証プライム)や三井物産<8031>(東証プライム)などの自動車株や大手商社株も総じて堅調だった。

 楽天グループ<4755>(東証プライム)が12月末の株主優待内容が好感されて活況高。建設技研<9621>(東証プライム)は防災庁の設置に向けた動きなど材料含みで一段と出直りを拡大。セレス<3696>(東証プライム)やネクスグループ<6634>(東証スタンダード)が活況高となり、引き続きビットコイン相場の高騰による含み益や先高観測など好感。フィスコ<3807>(東証グロース)も急伸。岡野バルブ<6492>(東証スタンダード)は電力会社の設備更新の動きや原発の相次ぐ稼働再開などで一段高。エルテス<3967>(東証グロース)は再び一段高となりSNSの闇バイト広告制限の動きなど材料視されたもよう。

9日に新規上場となったインフォメティス<281A>(東証グロース)は公開価格1080円。993円で初値をつけ、その後1075円まで上げ、前引けも1060円。

 東証プライム市場の出来高概算は8億9737万株、売買代金は1兆8932億円。プライム上場1644銘柄のうち、値上がり銘柄数は1222銘柄、値下がり銘柄数は372銘柄。

 東証33業種別指数は26業種が値上がりし、サービス、空運、情報通信、ガラス土石、金属製品、その他製品、海運、ゴム製品、繊維製品、パルプ紙、輸送用機器、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る