ファーストコーポレーションは25年5月期連結業績・配当予想を上方修正、建設・不動産事業が好調

(業績予想修正情報)
 ファーストコーポレーション<1430>(東証スタンダード)は、12月13日に25年5月期通期連結業績および期末配当予想を上方修正した。連結業績については増収増益幅が拡大する。建設事業において完成工事が順調に推移することに加え、不動産事業において事業用地販売が想定を上回る見込みだ。また長崎県大村市の(仮称)大村バスターミナル地区第一種市街地再開発事業に事業協力者として事業参画することも発表した。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は上方修正を好感する形で切り返しの動きを強めている。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。

■25年5月期連結業績・配当予想を上方修正、増収増益幅拡大

 25年5月期通期の連結業績予想は、12月13日に上方修正して売上高が24年5月期比45.7%増の415億円、営業利益が72.1%増の25億円、経常利益が68.8%増の24億円、親会社株主帰属当期純利益が73.7%増の16億40百万円とした。

 前回予想(24年7月12日付の期初計画値、売上高345億円、営業利益22億50百万円、経常利益21億70百万円、親会社株主帰属当期純利益15億円)に対して、売上高を70億円、営業利益を2億50百万円、経常利益を2億30百万円、親会社株主帰属当期純利益を1億40百万円、それぞれ上方修正して増収増益幅が拡大する見込みとした。建設事業において完成工事、完成工事総利益が順調に推移することに加え、不動産事業において事業用地販売が想定を上回る見込みだ。

 配当予想については期末4円上方修正して24年5月期比11円増配の42円(期末一括)とした。大幅増配で予想配当性向は30.6%となる。

 なお第1四半期の連結業績は売上高が前年同期比29.5%増76億92百万円、営業利益が166.8%増の5億64百万円、経常利益が172.1%増の5億54百万円、親会社株主帰属四半期純利益が166.0%増の3億65百万円だった。

 大幅増収増益だった。完成工事総利益率が一時的に低下したものの、前期完成したJR前橋駅北口再開発事業の分譲による共同事業収入の大幅増加が牽引した。受注高は24年9月末時点で4件合計100億87百万円となった。

 建設事業は売上高が4.8%増の54億94百万円で、営業利益(全社費用等調整前)が25.0%減の3億53百万円だった。不動産事業は売上高が228.5%増の21億67百万円で営業利益が1893.9%増の4億99百万円だった。不動産事業のうち共同事業収入の売上高は19億07百万円だった。

 また12月13日には、長崎県大村市の(仮称)大村バスターミナル地区第一種市街地再開発事業に事業協力者として事業参画することも発表した。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は上方修正を好感する形で切り返しの動きを強めている。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。12月13日の終値は834円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS137円28銭で算出)は約6倍、今期予想配当利回り(会社予想の42円で算出)は約5.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS708円48銭で算出)は約1.2倍、そして時価総額は約111億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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