リボミック、デングウイルス増殖抑制に成功、ウイルス感染症治療に新選択肢

■VLP-SELEX技術による高精度アプタマー創出、新たなウイルス治療薬の開発に期待

 リボミック<4591>(東証グロース)は12月24日、東京大学医科学研究所、東京大学医学系研究科、早稲田大学との共同研究により、デングウイルスの増殖を抑制する新しい核酸分子「キメラ核酸」の開発に成功したと発表。この研究成果は、2024年12月25日にNucleic Acids Research Molecular Medicineに掲載される。

 開発されたキメラ核酸は、DENVの膜タンパク質に結合するRNAアプタマーと、ウイルス由来のRNAを分解するsiRNAを組み合わせた多機能分子である。研究グループは、疑似的な感染評価系および実際のウイルス感染評価系を用いて、このキメラ核酸がデングウイルスの増殖を強く抑制できることを確認した。さらに、複数の血清型に対しても有効性が示唆されている。

 同研究では、VLP-SELEXと呼ばれる同社のコア技術を活用し、DENV膜タンパク質を標的としたアプタマーを作成した。この開発戦略は他のウイルスにも応用可能であり、幅広いウイルス感染症の予防および治療分子の迅速な開発に新たな選択肢を提供することが期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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