ユニ・チャームと豊田通商、ケニアで生理用ナプキン生産開始へ、現地生産で価格を抑えより多くの女性に

■ケニアで女性の生活の質向上に貢献

 ユニ・チャーム<8113>(東証プライム)は12月25日、豊田通商<8015>(東証プライム)および豊田通商グループ会社であるCFAO Kenya Limited(CFAOケニア)と協働し、アフリカ市場における衛生用品の普及を通じて女性の社会進出と社会課題解決への貢献を目指し、2025年1月よりケニアで生理用ナプキンの生産・販売を開始すると発表。

 ユニ・チャームと豊田通商は、不織布や吸収体の加工・成形技術、現地に根付いたネットワークや経験を融合し、衛生用品の使用が浸透していない地域に新たな価値を提供することを目指している。アフリカ市場では生理用ナプキンの普及率が低く、特にケニアでは約3割にとどまっている。この状況を受け、ユニ・チャームとCFAOケニアは2023年8月から、ケニア市場向けにエジプト工場で生産されたプレミアム生理用ナプキン「SOFY Deep Absorb」を輸入・販売してきた。しかし、価格と品質のバランスに課題があり、多くの女性が日常的に生理用ナプキンを利用できない状況が続いている。

 このような背景のもと、ユニ・チャームと豊田通商は、安心できる品質で価格を抑えた生理用ナプキン「SOFY Long Lasting」を現地で生産し、CFAOケニアが販売を開始することとした。現地生産・販売体制の構築により、多くの女性が衛生用品を利用できる環境づくりを推進する。

■主な取り組み概要

(1)商品開発と生産管理=ユニ・チャームはケニアの顧客の声を反映し、安心できる品質で価格を抑えた生理用ナプキン「SOFY Long Lasting」の商品開発・生産管理を行い、現地企業による委託生産を実施する。

(2)現地販売体制=CFAOケニアは「SOFY Long Lasting」の販売を担い、現地の流通ネットワークを最大限活用して販売拡大を目指すとともに、商品ラインアップの拡充や周辺国への事業展開に取り組む。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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