レナサイエンス、悪性黒色腫新薬の第3相治験開始へ、全国18施設で124例を対象に有効性検証

■経口投与型メラノーマ治療薬、最終段階の治験へ前進

 レナサイエンス<4889>(東証グロース)は1月6日、悪性黒色腫治療薬として開発中のPAI-1阻害薬RS5614について、東北大学病院の治験審査委員会(IRB)から第3相医師主導治験の実施承認を取得したと発表。同治験は、根治切除不能な悪性黒色腫患者124例を対象に、ニボルマブとの併用における有効性および安全性を検証するものである。

 同治験は、東北大学病院を含む全国18施設による多施設共同試験として実施される。治験期間は2025年2月から2029年7月までを予定しており、主要評価項目は全生存期間(OS)である。なお、同治験による2025年3月期業績への影響は現時点では特にないとされている。

 RS5614は、既に第2相医師主導治験において8週間併用時点での奏効率24.1%、疾患制御率62.0%という有効性を示している。また、重篤な有害事象の発現は限定的であり、2024年8月には厚生労働省より希少疾病用医薬品の指定を受けている。本剤は低分子医薬品であり、自宅でも服用可能な利便性の高い経口薬として期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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