【株式市場】日経平均は375円安、金利上昇懸念などで2日続落だが終盤は持ち直す

◆日経平均は3万9605円09銭(375円97銭安)、TOPIXは2735.92ポイント(34.08ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は18億4824万株

 1月9日(木)後場の東京株式市場は、日銀支店長会議の開催を受け、一両日の国内金利上昇もあって利上げ観測が再燃したようで、日経平均は13時に一段安の596円01銭(3万9385円05銭)まで下押す場面があったが、大引けにかけては下げ幅を300円台まで縮めて2日続落となった。住友不<8830>(東証プライム)は前場の安値を割らずに次第高となるなど、必ずしも金利上昇観測の影響が強くはない様子。主力株には中盤から持ち直す銘柄が目立った。

 後場は、米港湾スト収束の法幢で急反落の商船三井<9104>(東証プライム)などの海運大手が中盤から徐々に持ち直し、半導体関連株にも持ち直す銘柄が増えた。ブイキューブ<3681>(東証プライム)が一段高となり、インフルエンザ流行と特効薬不足、ヒトメタニューモウイルスなどでWeb会議が再び増加の見方など材料視。東和薬品<4553>(東証プライム)は一段と上げ、後発医薬品の安定供給政策に期待高揚。タムラ製<6768>(東証プライム)は第三者委員会の報告提出により一件落着とされ出直り拡大。テーオーシー<8841>(東証スタンダード)は一段と反発幅を広げ本社ビル活性化など期待。日本エンタープライズ<4829>(東証スタンダード)は四半期決算発表が迫るとされ反発。ビーグリー<3981>(東証スタンダード)も一段と上げ香港の投資家の保有などに思惑継続。キューブ<7112>(東証グロース)は前場ストップ高に達したまま後場は大引けまで買い気配となり月次動向など好感。

 東証プライム市場の出来高概算は18億4824万株(前引けは9億1369万株)、売買代金は4兆3226億円(同2兆967億円)。プライム上場1644銘柄のうち、値上がり銘柄数は332(前引けは431)銘柄、値下がり銘柄数は1277(同1158)銘柄。

 東証33業種別指数は3業種(前引けは4業種)の値上がりにとどまり、値上がりした業種は、その他製品、医薬品、不動産、となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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