古野電気と寺崎電気、船舶データ基盤の連携で本船モニタリングを強化

■三菱鉱石輸送の次世代型自動車専用船に採用

 古野電気<6814>(東証プライム)は1月9日、自社が提供するデータ活用基盤「FOP(FURUNO Open Platform)」と寺崎電気産業<6637>(東証スタンダード)のオンボードデータプラットフォーム「TMIP(TERASAKI Marine Information Platform)」の連携システムを完成させたと発表。この統合システムは、三菱鉱石輸送が所有・管理するLNG燃料船「WILD ROSE LEADER」に初めて導入された。

 新システム「TMIP×FOP」は、船上でTMIPが航海系および機関系データ、機関データロガーのアラームやイベント履歴を収集し、陸上のFOPクラウドサーバーへ送信する。利用者は通常の1分間隔のサンプリングデータに加え、必要に応じて1秒間隔の高粒度データを取得可能である。これにより、陸上からの本船機器モニタリングと障害発生時の迅速な対応を実現する。

 現在、海運業界では異業種間の連携が進み、イノベーションが加速している。古野電気は、これまで交流の少なかった同業他社との協力関係を構築し、両社のステークホルダーを巻き込みながら、各社の知見を融合させることで、船舶業務のDX化に向けたサービス開発を推進していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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