システナ、志摩市とSUPERMICRO社と共同でAIデータセンター構想を開始

■急増するAI計算需要に対応、環境配慮型データセンターの新モデル創出へ

 システナ<2317>(東証プライム)は12月11日、SUPERMICRO社(米国:カルフォニア州)および三重県志摩市と、次世代AIサーバを活用した分散型データセンター構想の共同検討を開始したと発表した。同構想は、急増する生成AI向け計算需要に対応しつつ、地域インフラを生かした環境配慮型データセンターの新モデルを創出することを目的とする。志摩市は温和な気候と海底ケーブル陸揚げ拠点を備え、AIサーバ運用に適した特性を持つ。

 SUPERMICRO社はNVIDIA製GPUを搭載する水冷式サーバ技術で世界をリードしており、システナは国内における同社製品の販売代理・保守運用を担う。今回の共同検討では、志摩市が用地提供や補助制度支援、SUPERMICRO社が水冷式AIサーバおよびコンテナ型データセンターの供給と技術支援、システナが設置・工事・運用・保守を含むSI全体を統括する役割を分担する。三者は「地方インフラ×最先端技術×国内SI力」を組み合わせ、低炭素型データセンターモデルの確立を目指す。

 今後は志摩市内で実証拠点候補地の調査・選定を進め、水冷式AIサーバを用いた分散型データセンターの実証運用を図る。今回の共同検討による当期業績への影響は軽微としつつも、AI関連インフラ事業の拡大やサステナブルDX基盤構築を通じ、同社の中期成長戦略における重要な柱となる見込みである。詳細は確定次第改めて開示される予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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