アマダ、エイチアンドエフの完全子会社化でプレス事業を強化、177億円で全株式を取得

■長期ビジョン2030に基づく成長戦略、中期経営計画2025の実現へ

 アマダ<6113>(東証プライム)は1月28日、大阪市のカナデビア株式会社が100%株式を保有するエイチアンドエフの全株式を取得する契約を締結したと発表。取得価格は177億円で、株式譲渡は4月1日に完了予定である。これにより、アマダは小型から超大型までのプレスマシンを網羅し、金属加工のトータルソリューション提供体制を構築する。エイチアンドエフは、顧客基盤や高度な技術力を有し、自動車産業向けの大型プレスマシン市場で重要な役割を果たしている。

 アマダグループは、2030年を見据えた「長期ビジョン2030」に基づき、中期経営計画2025を推進中である。成長産業への対応や、環境配慮、人手不足、DX対応といった社会課題解決を重視している。エイチアンドエフのプレスライン製造や顧客基盤は、これらの課題解決において重要な位置を占める。同時に、ブランド力の向上と既存商品のシナジー効果を通じて、業界トップを目指す構えだ。

 エイチアンドエフの完全子会社化により、アマダグループは販売・サービス網や技術力を融合し、グローバル市場での競争力を一層強化する方針である。大型プレス事業の拡大を通じて、金属加工業界の新しい価値を創造し、持続可能な成長を実現するとしている。今後もアマダは、自動化技術や新たな加工技術への挑戦を続け、顧客にとって最適なソリューションを提供していく考えだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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