京セラが急反発、業績予想を下方修正したが投資判断の引き上げ伝えられ買い優勢

■CLSA証券は目標株価を530円引き上げ2000円に

 京セラ<6971>(東証プライム)は2月4日、急反発となり、11.5%高の1760.0円(181.5円高)まで上げた後も10%高前後で売買され、約3カ月ぶりに1750円を回復している。仏系のCLSA証券による投資判断の引き上げが伝えられ、買い材料視されている。3日の夕方に発表した第3四半期決算(2024年4~12月・累計/連結、IFRS)は営業利益84.6%減などとなり、3月通期の連結業績予想の下方修正も発表したが、買い安心感が広がる形になった。

 4~12月は、半導体部品有機材料事業における減損損失や繰延税金資産の取り崩しによる税金費用等の一時損失を計上したことなどにより、親会社の所有者に帰属する四半期利益も同79.7%減となった。3月通期の連結業績予想を全体に下方修正した。ただ、コアコンポーネントセグメント・半導体部品有機材料(有機パッケージ)事業で今期から来期にかけて構造改革に着手し2026年3月期の黒字化を目指すことなどを発表した。4日はCLSA証券が投資判断を「ホールド」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価も1470円から2000円に引き上げたと伝えられた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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