エディオン、第3四半期は大幅増益、通期予想は据え置き、猛暑で季節家電が好調

(決算速報)

■物流子会社化で事業拡大、店舗数は微減

 エディオン<2730>(東証プライム)は2月12日、2025年3月期第3四半期の連結決算を発表。売上高は前年同期比6.5%増の5725億8000万円、営業利益は45.6%増の178億7100万円、経常利益は47.2%増の185億700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は52.1%増の122億4200万円と大幅な増益となった。

 業績好調の要因は、猛暑によるエアコンなどの季節家電の販売増、iPhoneを中心とした携帯電話の好調な販売、高効率給湯器や二重窓リフォームなどの住宅設備販売増などが挙げられる。また、2024年8月には物流会社の室山運輸を子会社化し、事業拡大を図っている。

 一方、店舗展開については、直営店で7店舗を新設、1店舗を移転、5店舗を閉鎖し、フランチャイズ店では11店舗を新設、13店舗を閉鎖するなど、店舗数は微減となっている。

 2025年3月期の通期業績予想は、売上高7615億円、営業利益222億円、経常利益231億円、親会社株主に帰属する当期純利益135億円と、11月1日公表の予想から変更はない。年間配当金は46円(うち中間23円)を予想しており、株主還元にも積極的な姿勢を示している。

■株主還元は年間46円予想、業績予想は据え置き

 財務状況は、総資産が前連結会計年度末比で68億6000万円増の4385億5500万円となった。主な要因は、年末年始セールの商材在庫確保のための商品及び製品の増加である。自己資本比率は50.3%と、前連結会計年度末から0.6ポイント上昇している。

 業績予想については、通期で売上高5.6%増、営業利益31.1%増、経常利益33.2%増、親会社株主に帰属する当期純利益49.6%増を見込んでいる。猛暑やiPhone販売好調などのプラス要因に加え、物流子会社化による事業拡大も寄与すると考えられる。

 リスク要因としては、景気変動や消費者の購買意欲の変化、競合他社の動向などが挙げられる。また、原材料価格や為替レートの変動も業績に影響を与える可能性がある。

 戦略的な視点からは、家電ブランド「e angle」の強化や、物流子会社化による事業領域の拡大などが注目される。これらの取り組みを通じて、競争力を高め、持続的な成長を目指す方針が示されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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