ラクーンの第1四半期はPaid事業が大幅増収増益となり、増収2ケタ増益

■主力のEC事業は、国内流通額が小売業以外の事業者への流通が増加

 ラクーン<3031>(東1)の第1四半期は、Paid事業が大幅増収増益と好調であったこともあり、増収2ケタ増益となった。

 第1四半期連結業績は、売上高6億12百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益1億06百万円(同12.3%増)、経常利益1億04百万円(同11.1%増)、純利益69百万円(同19.9%増)であった。

 主力のEC事業は、国内流通額が小売業以外の事業者への流通増加が寄与したことで前年同期比2.5%増となった。海外流通額(SD exportと日本語版サイトでの海外向け流通額の合算)は前年同期比68.9%増となり、この結果、「スーパーデリバリー」全体の流通額は25億40百万円(同7.0% 増)となった。その結果、EC事業の売上高は4億11百万円(同5.0%増)、セグメント利益45百万円(同0.4%増)であった。

 Paid事業は、加盟企業の獲得増加と獲得した加盟企業の稼働率向上を図った。平成29年4月より提供開始した「Paid定額自動請求」の積極的なプロモーション活動を行った。第1四半期末の加盟企業数は2,400社を超え、取扱高は45億14百万円(同23.6%増)となった。この結果、Paid事業の売上高は1億15百万円(同21.6%増)、セグメント利益09百万円(同411.1%増)となった。

 保証事業は、引き続き営業力強化に取り組むことで保証残高の拡大を図っている。平成28年8月より開始した「URIHO」のターゲットとなる中小企業に対し、効果的なマーケティング活動を行うことでクライアントを増加させることに取り組んだ。この取り組みにより、広告宣伝費を増加しているが、「URIHO」の保証残高は順調に増加した。この他、事業用家賃保証サービスについても引き続き順調に保証残高が増加した結果、保証残高は126億64百万円と前期末比11.6%増となった。 この結果、売上高は1億90百万円(同6.3%増)、セグメント利益54百万円(同8.0%増)となった。

 3事業共に、好調に推移し、増収増益を確保していることから、順調な滑り出しといえる。

 通期連結業績予想は、前期比ベースで、売上高8.1%増、営業利益16.4%増、経常利益17.1%増、純利益17.3%増と最高益更新を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る