【編集長の視点】AppBankは新ゲーム配信に新店舗出店が加わり直近IPO株買い強まり急続伸

編集長の視点

AppBank<6177>(東マ)は、今年10月15日に公開価格1200円で新規株式公開(IPO)され1750円で初値をつけ上場来高値まで公開価格比4.3倍と大化けし、日本郵政<6178>(東1)グループ3社のIPOによる換金売り懸念などで3050円まで調整したが、11月4日に新ゲームのリリースと新店舗出店を発表したことで、業績期待を高めて買い増勢となっている。テクニカル的にもIPO後の連続ストップ高で開けた窓を埋めたことで、調整一巡感を強め騰勢加速につながっている。

■渋谷モディ内に「こだわる大人のため」のスマホ雑貨専門店をオープン

新規リリースしたゲームは、27本連続で『マックスむらい』を主人公とするミニゲーム・プロジェクトの第22弾の『マックスむらいの絶叫!蛇の道」で、必要な操作はタップだけのシンプル設計ながらタイミングは超シビアで無料で遊べる。一方、新規店舗は、丸井グループ<8252>(東1)が、旧マルイシティ渋谷をリニューアルして今年11月19日にオープンする渋谷モディ内の新AppBankStoreで、新店コンセプトは「iPHONEに満足をプラスする こだわる大人のためのお店」とし、ファッション感度の高い30代の男性を中心にワンランク上のiPHONEアクセサリーやガジェットを提案するスマホ雑貨の専門店として展開する。

同社は、スマートフォンの急速な普及とともにスマホ関連のメディア事業、ストア事業の両主力事業で各種メディアを急速に立ち上げ、スマホアプリを紹介する主力サイト「AppBank.net」では、年間ページビュー(PV)が、14億4000万PVと国内最大級となり、ストア事業のECサイト「AppBank Store」の会員数は、25万人を突破して実店舗年間来客数は、144万人に達し、ゲーム攻略サイト「apprime」は、年間78億PVと伸び、さらに動画サービス事業の「スタジオむらい」の登録者が330万人を超え年間再生回数は、10億8000万回と高成長を続けきた。

業績も好調に推移し、今12月期業績は、メディアごとに異なるファン層を持っていることを強みに広告プラットフォーム事業などが高成長、売り上げ40億3100万円(前期比33.8%増)、経常利益6億5000万円(同26.2%増)、純利益4億1600万円(同26.8%増)と予想している。

■IPO後の連続ストップ高で開けた窓埋めも完了し調整一巡感

株価は、ペンネーム『マックスむらい』としてアプリ関連のライターとして知名度が高く、同社役員で大株主の村井智建氏の高人気も加わり、IPO初日以来、10月20日まで4営業日連続のストップ高、さらに10月25日、27日もストップ高して上場来高値まで買われるなど、きょう6日を含めてIPO以来全営業日の4割弱の6日間がストップ高となる急騰特性を発揮した。この連続ストップ高で開けた窓のうち、10月19日の窓埋めを完了し日本郵政のIPOも織り込み済みとなっているだけに、調整一巡感から一段の戻りを試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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