【Newsで一枚】JPホールディングスの荻田和宏社長

■施設数合計224施設で業界トップ、保育士獲得に積極的で今期2ケタの増収増益 子育て支援最大手のJPホールディングス<2749>(東1・100株単位)の荻田和宏社長(写真)は、東京本社で9日、アナリスト及びマスコミ向けに2016年3月期・第2四半期の決算説明を行った。 子育て支援事業における保育所のニーズは依然として高水準で、当社グループは、運営する施設を積極的に開設。第2四半期末の施設数は保育所159園、学童クラブ55施設、児童館10施設となり、子育て支援施設の合計は224施設に達している。とくに、保育士不足の中で給与面、教育面、福利厚生面など業界トップの待遇に勤めていることから新規採用は業界内では順調だ。 ただ、それでも保育士は不足という。このことから、保育士獲得に対する質問が集中した。その質問の中で、「施設に対する稼働率はどの程度で、仮に、保育士が充足され稼働率が100%になれば売上と利益はどれだけの押し上げになるか」、という記者からの質問に対し荻田和宏社長は次のように答えた。 「保育士300人補充できれば施設の稼働率は100%になる。保育士1人当り年間売上1000万円として年30億円の売り上げ増加となる。コストは人件費が中心で売上げの5割ていどが営業利益に寄与する」という。保育士を確保し現有施設の稼働率をアップさせれば大きい業績の上積みが期待されるということである。この点をマーケットはいっそう注目することになりそうだ。 第2四半期は前年同期比15.1%増収、営業利益7.1%増益だった。今3月期通期では売上14.2%増の204億1100万円、営業利益21.5%増の17億4000万円、1株利益15.2円、配当は1円増配の年5円の見通し。 株価は年初来高値が400円(2月12日)、同安値が248円(8月25日)、9日終値は320円。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る