生化学工業は朝安のあと底堅い、「変形性関節症治療剤の試験開始」を境に持ち直し注目再燃

■業績も好調で全体相場が大幅安のなか投資の基本に立ち返って注目

 生化学工業<4548>(東証プライム)は3月7日、軟調だが朝方の768円(19円安)を下値に底堅い相場となり、13時過ぎには773円まで持ち直して全体相場の大幅安に逆行している。2月21日に今年の安値764円をつけたが、この日に「変形性関節症治療剤『Gel-One』の日本における第Ⅲ相臨床試験開始」を発表。株価はこれを下値に回復傾向となっている。第3四半期決算(24年4~12月・累計/連結)は営業利益が前年同期比31.3%増加するなど好調で、全体相場が大幅安の中、投資の基本である業績動向に立ち返って注目し直されているようだ。

 変形性関節症治療剤『Gel-One』は、海外では膝関節を適応範囲としているが、日本では膝関節に加え股関節を対象とする試験も並行して実施する。(1)変形性関節症(膝関節)を対象とした第Ⅲ相臨床試験、(2)変形性関節症(股関節)を対象とした第Ⅲ相臨床試験、及び(3)両関節を対象とした長期投与試験を計画している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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