ヒーハイストが高値に向け反発、来期の業績好転に期待強い

■半導体製造装置向けの回復に期待、カーレース向けも注目要因

 ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)は3月12日、反発相場となり、468円(9円高)まで上げた後も堅調に売買され、2日前につけた2021年以来の高値474円に向けて出直っている。小径リニアボールブッシュ(精密直動機器)などの世界的大手で、2月中旬に発表した第3四半期決算を受けて相場水準を一段セリ上げ、以後もジリ高傾向が続いている。

 今期・25年3月期は各利益とも損失を見込むが、来期は半導体製造装置向けの回復による業績好転への期待がある。また、ホンダ<7267>(東証プライム)が26年にカーレースの最高峰「F-1」に復帰する計画を進めていることでレース用部品事業の拡大や話題性に対する期待もある。

 第3四半期決算では、レース用部品の売上が増加したことにより精密部品加工事業のセグメント売上高が前年同期比36.4%増加した。今期・25年3月期の予想を全体に据え置いたが、「スマート生産プロジェクト」の効果などにより前期比較では全体に損益の改善が進む見込みになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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