星光PMCの第3四半期は3事業共に大幅増益で最終利益は黒字転換

■化成品事業の成長が著しく、印刷インキ用・記録材料用樹脂事業の利益を上回る

 製紙用薬品の星光PMC<4963>(東1)の第3四半期連結業績は、増収大幅増益で、最終利益は黒字転換となった。

 15年12月期第3四半期連結業績は、売上高183億51百万円(前年同期比4.5%増)、営業利益9億16百万円(同358.1%増)、経常利益9億43百万円(同219.1%増)、純利益8億11百万円(前年同期は△1億46百万円)であった。

 製紙用薬品事業の売上高は、117億41百万円(前年同期比3.2%増)、セグメント利益8億80百万円(同66.7%増)と大幅増益となった。コスト削減・合理化に加え、中国事業の収支改善が大幅増益の主な要因。

 印刷インキ用・記録材料用樹脂事業の売上高は、40億23百万円(同10.6%減)、セグメント利益1億48百万円(同438.2%増)と減収ながら大幅増益。減収要因は、オフセットインキ用樹脂、水性インキ用樹脂の売上の減少が挙げられる。大幅増益の要因は、コスト削減・合理化による。

 化成品事業は、売上高25億85百万円(同53.1%増)、セグメント利益2億26百万円(前年同期は△47百万円)と大幅増収増益で黒字転換となった。化成品事業の成長が著しく、印刷インキ用・記録材料用樹脂事業の利益を上回った。

 第3四半期の業績は順調に推移したことから、通期業績は当初予想を据え置いている。

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